筑前煮は一見難しそうで難しい料理です(笑)
煮込み時間や味付けなど結構難しく、準備も煩雑な過程もあります
今回はできるだけ本格的な筑前煮の作り方を記事にしていきたいと思います
時間がある方や手間を惜しまない覚悟のある方は参考にされてください
筑前煮のポイント
1 テフロン性の大きな鍋やフライパンを用意する
この料理は少量で作るのが困難な料理のためある程度大きな調理なべを用意するべきです
あと中華鍋を使用する場合必ずテフロン性のフッ素加工のものを使ってください
もし鉄製の中華鍋を利用すると材料と鍋が化学反応を起こし見た目が黒っぽくなります(味は変わらい)
2 干しシイタケを使う
干しシイタケを前日から水で戻しておきましょう
この時の戻し汁は調理に使うので必ず残しておいてください
これは忘れやすいので特に初めて作る方や料理に慣れてない方は注意です
3 灰汁が強い根菜は酢水でさらし、灰汁を抜いておく
ごぼう、レンコン、里芋はそれぞれ切ったらまとめて酢水にさらしておきましょう
酢の分量は大さじ2ぐらいでいいです
4 調味料は砂糖から最初に入れて煮込む
料理のさしすせそといい分子の大きいものから入れていく調理法です
特に煮物料理の基本ですね
5 しょうゆを2回に分けて入れる
砂糖を入れ煮込んだらしょうゆを入れますが、中盤と仕上げに分けて入れます
こうすることで味にアクセントができ少ない量で味付けをすることができます
6 煮詰める
初心者の方に多いですが煮物料理は基本煮詰めます
このに詰めが甘いと味がぼやけておいしくありません
どの程度煮詰めるかは調理過程に写真付きで書いてありますので参考にされてください
7 冷やす
煮物料理は出来立てより翌日の方がおいしく感じた経験がある方も多いのではないでしょうか?
これは冷やすという過程においてうまみ成分のアミノ酸が分解されたり、味がしっかり染み込むからです
煮物料理においてかなり重要な手法になります
以上のポイントを押さえて作っていきましょう
■材料 6人前
・鶏もも肉 500g
・人参 1/2本
・ごぼう 1本
・竹の子(の穂先) 100g←忘れやすいので注意 穂先でなくともいいです
・里芋 5個
・干しシイタケ 4個
・レンコン 250g
・こんにゃく 1枚
【調味料】
・砂糖 大さじ3
・料理酒 大さじ2
・しょうゆ 大さじ3
・みりん 大さじ2
・(干しシイタケの戻し汁含め)カツオ昆布だし 900cc
だし汁は臨機応変に使ってください
【調理】
1 人参、レンコン、ごぼうは乱切りにしておき、干しシイタケは半分のそり切りにしておく
2 こんにゃくを以下の写真のように飾り切りします(めんどくさければ丸くちぎっていただいても構いません)
中心部に切り込みを入れます
こんにゃくの片方の端を切り込みを入れたところに通します
切り終わったら必ずこんにゃくを水から煮て灰汁に気をしておきます
沸騰したらざるに開けておく
3 里芋を六方剥きにします
里芋の天と地を落とします
天と地を落としたら天と地が六角形になるように切っていきます
4 ごぼうやれんこんなどの根菜を乱切りにして切った里芋を5分ぐらい酢水につけておく
5 5分経ったらざるに開け水気を切っておく
6 鍋に油を多めにいれ熱したら具材をこんにゃく以外全体に油が回るまで軽く炒める
7全体に油が回ったら砂糖大さじ3を加え軽く炒めだし汁約800ccとこんにゃくを加え軽く混ぜ沸騰させる
沸騰するまでは強火にしてください
8沸騰したら落し蓋をして10程度アルミホイルなどで落し蓋をして煮ます
9 10分程度煮込んだら料理酒大さじ2としょうゆを大さじ2(全部は入れないでおく)入れてさらに落し蓋をして15分ぐらい焦げ付かないよう時々混ぜながら煮ていく
10 煮込んだら煮詰めていくこの段階でしょうゆ大さじ1とみりんおおさじ2を加え、汁気を飛ばしていく
※この段階では落し蓋はしないで割と強火で焦げ付かないように気をつけながら煮ていく
11 煮汁が煮詰まり白濁になってきたらここから火を強める
12 汁気がなくなり上の写真ぐらいになったら涼しい部屋などで8時間ぐらい食べる直前まで冷やして完成
食べるときは軽く火を入れてください
一見複雑そうで複雑な遊戯王みたいな料理です(笑)
干しシイタケを戻しておくのさえ忘れなければ何とかなるかもわかりません(笑)
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