本記事はヴェルサス関連のもの(PART1~2)を加筆修正した決定版になります
新たに加筆したものもあるのでぜひ最後まで読んでいただけると幸いです
ファイナルファンタジーヴェルサスXlll
ファイナルファンタジーヴェルサスXlllの始まりと初期の構想など
・降誕
2006年5月9日(日本時間)のアメリカのハリウッドでE3に先駆けて行われたスクエニカンファで発表されたファブラノヴァクリスタリスFFXlll作品の一つとしてPS3向けに発表されました
E3ではなくハリウッドで発表されました
これには欧米では有名な当時『マトリックス』や『スターウォーズ』など日本からもそれに匹敵するコンテンツを作り出したという思いだったからそうです
・初期の構想
本作のテーマは『絆』で話は重く痛みを感じるキャラクターで、1週間ぐらい悲しい涙が止まらないほどの極端な話
映像はFFVllアドベントチルドレンを制作したスタッフでゲームパートはKHの東京チームがメインのスタッフが手掛けていており、KHチームがFFナンバリングを作ったらどうなるのか想像し期待してほしいとディレクターの野村さんは自信ありげにインタビューで答えられてました
ちなみに当時発表された主人公(ノクティス)が武器を召喚するシーンで召喚した武器の種類は11種類(13じゃないのは意外)
主人公のノクティスですが本来はFFXlllの主人公として野村哲也氏はデザインされたそうですが、女性を主人公として起用したいFFナンバリングのチームの意向でノクティスはボツになり、ヴェルサスの主人公に決まったのはあまり知られていないかもしれないです
名前やタイトル曲によくラテン語が使われるようになり始めたファブラ作品からなのですが、これにもちゃんと理由があり、先に述べた世界で通用する作品を生み出したいという製作者側の思いがあり、どの人種の方にも理解できず、使われていない平等な言語を使いたいというものがありました
本作のバックグラウンドになるファブラ神話は北瀬佳範さん、鳥山求さん、野島一成さんと野村哲也さんが原案をつくりそれをXlllシリーズのディレクターの解釈で作品に表現したものがFFXlll、ヴェルサスXlll、アギトXlllで他にも作品が付かされるような構想もあったそうです(ファブラ関連の作品が13作品という構想もあった)
そしてこのヴェルサスXIIIは野村哲也さんが手掛けてきた作品の完成形の一つになるとご本人が答えられたましたが・・・
ファブラ神話概要
本作はファブラノヴァクリスタリス作品の中核をなす作品の一つでFFXlllや零式など他の作品と直接的なつながりはありませんが、ある神話だけは共有してその神話を各ディレクターが独自に解釈したものを作品に表現していました
その神話の概要を貼っておくので参考にされてください
世界のすべてを統べる神がおり、その名をブーニベルゼといいました
ブーニベルゼは自分の母であるムインを倒し、世界を手に入れました
ムインは不可視世界へと姿を消しました
ブーニベルゼは悩み多き神で、世界が有限で全てが滅びゆく運命であるから
かれはこれを母ムインの呪いと考えました
その呪いを断ち切るために母であるムインを倒すために不可視世界への扉を見つけなければならず、そこで自らの意志を抽出したファルシを生み出しました
最初に生み出されたのがファルシ=パルスでその使命は世界を切り開き不可視世界の扉を見つけることでした
次にファルシ=エトロを生み出しますが、間違えて母ムインとそっくりにつくり、その姿を恐れたブーニベルゼはエトロには何も力を与えませんでした
代わりに作り出したのがファルシ=リンゼで、ブーニベルゼを世界の脅威から守護する使命を与えられ、時が来たら起こすよう命じクリスタルとなり、永き眠りにつきました
パルスは世界を広げるために、リンゼは世界を守るためにファルシとルシを創り出しました
けれどエトロには何もできませんでした
孤独になったエトロは自らの姿に似たムインのことを思い出しました
エトロは自らを傷つけ血を流し、消えてしましました
流れたエトロの血から人間が生まれ、人間は生まれては消え死ぬだけの存在でした
目に見える可視世界の存在が滅びるのは呪いではなく運命でした
世界の総和は決まっており、可視と不可視が分け合っている
その均衡が崩れれば、やがて、世界は崩壊してしまいます
消えゆくムインのもとにエトロがやってきました
ムインは世界の均衡を保つようエトロに伝え、混沌に飲まれていきました
愚かなエトロはムインの言葉の意味がわかりませんでした
孤独になったエトロは混沌に飲まれていくだけの人間に親しみを覚え、人が死にゆくとき、微笑み、混沌を贈りました
人間は、エトロに贈られた混沌を『心』と名付けました
心は力となるはずでしたが、人はまだそれを知りませんでした
やがて人は、パルスを全能の支配者、リンゼを守護者、エトロを死神と考え、心と不可視世界を抱えて暮らすようになりました
人が混沌を抱えることでかろうじて世界の均衡は保たれているのです
クリスタルとなったブーニベルゼは眠り続けます
永遠が終わるその時まで
主人公・ヒロインの名前の由来
主人公
ノクティス・ルシス・チェラム(Noctice・Lucis・Caelum)
ラテン語で夜・光・空の意味がある
ちなみに主人公の名前はクラウド、スコールに続いて天候系のワードが入っていますが、野村氏はもうやめないとと提言されたが、FFXlllのチームがライトニングという強烈な名前を採用にしたためそちらに合わせた名前になったそうです
左右非対称のデザインで装飾品は指輪だけというのがヴェルサス時代の設定
この指輪は物語で重要なもので、この指輪がないとパーティーメンバーは武器屋魔法が使えないという設定でした
CVは2011年1月18日に行われたカンファレンスで公開されましたが、正式発表でないため声優さんの名前は公開されませんでした
2013年E3でパーティーメンバーとともに正式発表された際に鈴木達央さんであることが公式にリリースされました
現実にもたまにいる不良とも仲良くなり溶け込めるタイプだったそう
性格は寡黙や陰鬱なタイプでなく情報公開したらなんてことをしてくれたんだと言われるかもと心配されていました
ヒロイン
ステラ・ノックス・フルーレ(Stella・Nox・Fleure)
ラテン語の意味は星・闇・剣
モデリングが納得いくものにならず、何度も作り直したそうです
2013年のE3で声が実装されますが、担当者は不明
清水理沙さんではないかという情報もありますが、真偽は不明
このE3の最後のトレーラーで公開されたモデリングが最終版であったが、野村氏の降板によりステラ自体の存在が消されてしまいます
両者ととも幼少期に死にかけた経験があり、その時に死にゆくものの魂が消滅するときに生じる光を見る目を授かる
パーティーメンバーの名前と男だけだった理由
パーティーメンバーはヴェルサス時代には正式発表されませんでしたが、2011年のトレーラーのバトルコマンドのウインドウに仲間の名前の記述があり、そこから判明していました
ボイスも公開され、特定済みでしたが、2013年のE3で正式発表されました
この発表前にファンの間で、メンバーの名前にラテン語であることが予想され、黒や武器名などのラテン語が採用されるのではないかと推測されていましたが、外れました(笑)
仲間の情報はヴェルサス時代に公開されたものはほとんどありませんが、野村氏が関わっていたときのものだけ紹介します
・グラディオラス・アミシティア(Gladiolus・Amicitia)
王家の盾としてルシス家に従事。主人公のノクトとは兄弟のように育ち、盟友に近い
CVは三宅健太さん
・イグニス・スキエンティア(Ignis・Scientia)
グラディオラスとともに幼少期からノクトと育ち、参謀役ととして育てられる。ノクトとは盟友
CVは宮野真守
・プロンプト・アージェンタム(Prompto・Argentum)
先述した仲間と違い特殊な家柄ではない。女好きでムードメーカー。
ノクトの国では銃は禁忌であるが、その銃を使って戦う
このプロンプトだけがTPS視点での銃操作ができた(ヴェルサス時代)
・コル・リオニス(Cor・Leonis)
ルシス国王親衛隊であり、ノクトの父親であるレギス国王に忠誠を尽くす
ルシス3強に数えられ、父子将軍と呼ばれるほどの強さを誇る
CVは東地宏樹さん
ちなみに2011年の公開のトレーラーでは東地さんはノクトの運転手を務められていたが、野村さんの鶴の一声でコルに変更されたようです
パーティーメンバーが男だけな理由は学生時代に一緒にいたり、旅に出たりする理由が同性のみの場合が多いからだそうです
本当にこれだけだそうです
運命に導かれたり、そういう重い理由はなかったそうです
主人公・ヒロインの名前の由来
主人公
ノクティス・ルシス・チェラム(Noctice・Lucis・Caelum)
ラテン語で夜・光・空の意味がある
ちなみに主人公の名前はクラウド、スコールに続いて天候系のワードが入っていますが、野村氏はもうやめないとと提言されたが、FFXlllのチームがライトニングという強烈な名前を採用にしたためそちらに合わせた名前になったそうです
左右非対称のデザインで装飾品は指輪だけというのがヴェルサス時代の設定
この指輪は物語で重要なもので、この指輪がないとパーティーメンバーは武器屋魔法が使えないという設定でした
CVは2011年1月18日に行われたカンファレンスで公開されましたが、正式発表でないため声優さんの名前は公開されませんでした
2013年E3でパーティーメンバーとともに正式発表された際に鈴木達央さんであることが公式にリリースされました
現実にもたまにいる不良とも仲良くなり溶け込めるタイプだったそう
性格は寡黙や陰鬱なタイプでなく情報公開したらなんてことをしてくれたんだと言われるかもと心配されていました
ヒロイン
ステラ・ノックス・フルーレ(Stella・Nox・Fleure)
ラテン語の意味は星・闇・剣
モデリングが納得いくものにならず、何度も作り直したそうです
2013年のE3で声が実装されますが、担当者は不明
清水理沙さんではないかという情報もありますが、真偽は不明
このE3の最後のトレーラーで公開されたモデリングが最終版であったが、野村氏の降板によりステラ自体の存在が消されてしまいます
両者ととも幼少期に死にかけた経験があり、その時に死にゆくものの魂が消滅するときに生じる光を見る目を授かる
ヴェルサスのコンセプト
野村氏の名前が大きく知れ渡ったのはFFVllでしょう
このFFVllは後のFFだけでなくゲームにも大きな影響を与えたタイトルでもあります
この変化を嫌う古参のファンにやり玉に挙げられることも多い野村氏ですが、氏は非常に昔のFFをリスペクトされています
このVERSUSも古き良きFFを最先端の技術で再現したらというコンセプトで作られていたそうです
たとえば、野を超え、山を越え、洞窟などのダンジョンに入り、召喚獣を倒して仲間にするみたいなものを実現されたかったそうです
ストーリーに関しては普遍的なロードムービーを意識し、単純なかたき討ちのようなものでなかったそうです
プロデューサーの北瀬さんからは一週間ぐらい悲しい涙が止まらない悲劇ともいえるものをリクエストされ、あまりに悲惨な終わりだとゲームを終えたとき気分が悪いので着地点を探っていたそうです
VERSUSのFFXVにパリーンするまでの情報公開の歴史
・2006年5月のE3で発表
・2008年8月2日3日のDKΣ1373で実機映像初公開
・2009年12月開催のジャンプフェスタ2010で進化したプリレンダムービーが来場者のみに公開される(10秒ほど)
この時に実際に見た人からはあまりのリアルさに驚嘆する人が続出
・2010年6月ゲーム雑誌の紙面で戦闘の実機映像が公開される
・2010年9月開催のTGSでファブラノヴァクリスタリスカンファレンスの予告動画15秒ほどの6月に紙面で公開されたものの動画公開される
最後のシーンでノクトとベヒーモスの一騎打ちでノクトの瞬間移動とベヒーモスが切り付けられた際に流血するものが観れる
・2011年1月18日第一制作部のカンファで初のボイス付き実機トレーラーが公開させる
ここから2年ファンにはつらい沈黙期間が流れる
・2013年6月11日ソニーのプレスカンファレンスでPS4にハードを変更しVERSUS XlllからナンバリングのXVに変更される
ナンバリング変更とハード変更の理由
・ナンバリング変更の理由
会社の方針と開発費が膨大になりナンバリングタイトルに相応しい規模になった
FFXlllがシリーズものとして展開し、ヴェルサスと混同されることが多くなり、それを解決したかった
迷いはかなりあったそうで、アギトXlllが零式に変更されたときにナンバリングタイトルになることを野村さんは受け入れられたそうです
ちなみに2007年にはナンバリングタイトルに変更することを会社から提案されていたそうです
・ハード変更の理由
PS3では表現できないことが多くなってきた
ヘイストなどの魔法を使うと処理落ちし、ヴェルサスで一番やりたかったシームレスな表現の実現が困難になった
社内テスト向けのα版を作成したが、思ったものではなく会社から次世代機への完全移行を促され、プラットフォーマー(ソニーやマイクロソフト)から次世代機の話が来ており、そのタイミングが重なった
キングダムハーツのVERUM REXに引き継がれたVERSUS
キングダムハーツlllのトイストーリーのワールドを訪れると衝突にVERSUS Xlllのゲームトレーラーが流れます
最初はキングダムハーツ本編とはかかわりがないと思われていましたが、シークレットエンディングでかなり重要な要素であることが判明し、また追加DLCのRE:MINDで衝撃のエピソードが流れ野村氏のVERSUS Xlllへの強い思いいわば思念のようなものを感じることができます
これは2011年1月18日に公開されたVERSUS Xlllのトレーラーの冒頭とRE:MINDでの追加エンディングの比較画像になりますが、トレースなんてレベルじゃないぐらい同じなのです
そしてこの映像やノクティスそっくりのヨゾラについて野村氏は電撃プレイステーション定期刊行最終巻で少し言及されていたのでその内容を書いておきます
野村氏:現時点でVERSUSに酷似する部分が存在するため様々な憶測がされているが、そもそもVERSUSの全容を知るのは自分ひとりだけでVERUM REXの全容もしるのも自分だけ
VERSUSとVERUM REXは本質的には結構異なっていて、ヨゾラの今後の展開は予想外のものとなる
VERUM REXがKHlllに登場する理由もなるべく明らかにしていきたい
このインタビューで特に気になるのは「結構異なっていて」という部分
言い換えれば同じところもかなりあるともとらえらるインタビューになっています
そして「なるべく明らかにしていきたい」という部分はストーリーについてなのかキングダムハーツにVERSUSの要素を入れなければならかった事情なのか、いろいろな解釈ができます
インタビューでもFFXVではなくVERSUSという言い方をしている点もFFXVは野村氏の考えていた作品とは全くの別物であるという決意表明なものでしょう
まとめとあれこれ
野村氏はインタビューで当初FPSの要素の導入やDKΣ1373や2009年でクローズドに公開された映像を見た人によるとコロシアムや超巨大な二頭身のモンスターとのバトルなどを考えていたそうですが、絶対にPS3どころかPS4でも実現できなかっただろと突っ込みたくなるようなものが多いです
野村氏の代表作のソラは氏の理想とするいい人だそうで、ノクティスは野村氏に近い感じのキャラクターだったそうです
PS3版は完成していましたが、次世代機に作り直すために開発が破棄され、約81億の損失があったと決算報告にタイトル名こそ明記されていませんが記されております
2006年の当時はスクエニは開発者側もファンもアンチの方もみんなスクエニの開発力の高さを認識しており、それがこれからも未来永劫続くものであると思っていました
ファブラ神話のブーニベルゼのような考えに似ていて結末も似たようなものになるのは皮肉
キングダムハーツのファンからしたらVERSUSのお家騒動を作品にねじ込まれ不快な思いをしている方も見られますが、キングダムハーツのファンはディズニー目当てのライト層か野村哲也氏の熱いファンかの2択でしょうから、VERSUSをキングダムハーツで表現するのはブログ主は許容できます
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