2001年に6月に北米で先行公開され、あまりの不人気ぶりにすぐに興行が打ち切られてしまった本作
2001年といえば『FINAL FANTASY』にとってはVllと双璧をなすかそれ以上の評価を獲得しているXが7月19日に発売され国内ではFFへの期待感が高まりつつありました
当時はネット環境もあまり普及しておらず、ガラケーが少しずつ普及する程度で今のようにネットでの評価などはあまり目にする機会はありませんでした
ブログ主もネット環境は家にはありましたが、見る機会はほとんどありませんした
同級生からこの映画の酷評がされてると聞いても実際に見るまでは信じないし、あの「FFX」を生み出した会社が威信をかけたものがつまらないわけないだろうと自分の目で観るまでは信じてませんした
FINAL FANTASY(映画)
ストーリー概要
西暦2065年隕石とともに襲来した侵略者ファントムにより人類に危機が訪れてた
ファントムにはどんな武器も効果がなく、その浸透性からどんなものも貫通し、触れただけで命が奪われてしまう
このファントムに老科学者シドと女性科学者アキがファントムを無力化する融和は同を発見し、これを8個持つ生命体を探し、ファントムと人類をかけた戦いを挑む
作品内で説明がほとんどない専門用語
FFXlllの専門用語の複雑さを揶揄するフレーズに「パルスのファルシがコクーンでパージ」というものがりますが、本作はそんなレベルのものではない
多分一回見ただけでは理解できなし、何が起こったのか何を伝えたいのかそしてなぜ「ファイナルファンタジー」という冠をつけたのか一切理解できないと思います
ブログ主は当時中学生でしたが、覚えているのは退屈過ぎて苦痛だったという感情しかなかったです
専門用語一覧
・ガイア理論
星が一つの生命体であり、人や動物同様生命を持っている
FFVllのライフストリームみたいな感じ
・ガイア
星の命の源
・ファントム
かつて滅んだ星に存在した生命体の負の残留思念
・融和波動
ファントムと正反対のエネルギーをぶつけて対消滅させる研究
・スピリット
融和波動に必要なエネルギー
・ゼウスステーション
ファントムを倒すための攻撃型宇宙ステーション
FINAL FANTASY(映画)のストーリーの要約
要はこの映画は何が目的で何がしたいのかというと
世界侵略をする無敵の生命体「ファントム」に対抗するため8つのアイテム(スピリット)を探して倒すというもの
これを表現するために複雑な専門用語で深みを出そうとしたが、失敗に終わる
誰得のキスシーン
本作の主人公アキと元恋人のグレイ・エドワーズとの唐突なキスシーンがある
※ブログ主の私見
そもそもアキにそんなに魅力を感じないし、グレイ・エドワーズも日本人にはあまり受け入れられない西洋人の容姿なので当時世間を沸かせていたFFXのティーダとユウナの世界一ピュアなキスシーンを見た後では獣の交尾にしか見えない
当時は驚愕だった開発費とその顛末
製作費総額費は当時の日本円で150億
当時朝のニュースでロケット3本分のコストがかかったと説明されていた
売り上げは日米合わせて20億
つまり約130億の赤字になる
この赤字のため
・FF7~9のPS2でのリメイク中止
・当時テレビ東京で放映されていたFFアンリミテッドの打ち切り
・デジキューブの連結決算打ち切りによる倒産
・SCE(現SIE)に1120万株を収得する形で赤字補填が行われる
・スクウェアの映画事業部撤退
結果事実上エニックスに吸収される形での合併となり、2003年4月1日スクウェア・エニックスが誕生する
エニックス・スクウェアという表記出ないのはこの事実(エニックスによる吸収)を隠すためとゴロの悪さからといわれている
酷評の理由とブログ主の感想
酷評の理由
・ファイナルファンタジー要素が皆無
ファイナルファンタジーの定義は人それぞれでFFはVlまでという人もいればVllからという人もおり各々「ファイナルファンタジー」の定義があるでしょうしかし本作にはそのどちらの流儀の人でも当てはまらないものとなっています
ファイナルファンタジーの要素に魔法と剣は欠かせませんが、本作での攻撃手段は主に銃なので剣はおろか魔法も出てきません
チョコボやモーグリといったFFシリーズおなじみのマスコットキャラも出てきません
唯一出てくるのは”シド”のみです
・複雑で意味不明なストーリー
上記の要約を見ればそんなに難しいストーリーではありませんが、専門用語がたくさん出てくるため、初見ではまず理解できず、また繰り返し見たいような内容でもないので、ほとんどの人が意味不明となる
・登場人物に魅力がない
本作に登場する人物は海外のテイストが強いため、特に日本人である自分には全く魅力的ではなかった
ブログ主の当時の感想と今の感想
この映画が上映されたときブログ主は中学生でした
当時はFFというブランドがFFXが発売されたことによさり最盛期を迎えており、ブログ主も「ファイナルファンタジー」というブランドが未来永劫輝き、特別なものであることを信じてい疑わなかったです
しかしこの映画を観るとどんな凄い人でも失敗はするんだなと思い知らされました
この映画が放映されていたときブログ主が大好きな漫画「最遊記」の映画「劇場版最遊記レクイエム招かざる者の鎮魂歌」と鬼滅の刃に抜かれるまで国内歴代興行収入1位だった「千と千尋の神隠し」が上映されていたこともありこの映画の存在感は悪い意味でしか残らないものとなりました
今こうしてプラットなど振り返るとFFVllシリーズにかなり影響を受けていたんだと思いました
それならもっとクラウドやライトニングみたいな海外に媚びない主人公でもよかったんじゃないかなとも思います
本作は何かと失敗面で取りざたされていることが多いですが、フルCGで最先端の技術で世界に挑戦した功績はかなり立派だと思いますし、もし今のように海外のゲームが浸透していたら歴史の評価は変わっていたかもしれません
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